突然、てけとーぶろぐ。らしからぬパソコン講座みたいな内容になってすみません。
遅くなりましたが、この連載は、スマホは使えて、アプリやゲームの開発、プログラミングに興味はあるのだけど
- プログラミングはしたことがない、あるいは、学校でちょっとさわっただけ
- かけられるお金がない、あるいは、お金をかけてまでするほどではない
- 自分用のパソコンがない
といった人も読んでくれたらと考えているのでこんな話も入ってきます…。
ここまででテキストエディターのmicroを使ってテキスト(文書)ファイルを作成したり、その内容を編集したりできるようになりました。
それを使って早速プログラミングといきたいところですが、その前にプログラミングにあたって必要ないくつかの事柄を説明します。
ファイル
ここまででも何度か「ファイル」という言葉が登場しました。ファイルとは簡単に言えばデータのまとまりです。 ファイルはそれぞれ名前を持っています。ファイルの名前なのでファイル名と言います。
例えばmicroの起動の際に
micro sample.txt
とコマンドを実行しましたが、ここで指定していた「sample.txt」はファイル名です。
microでテキストを入力して保存するとsample.txtというファイル名のファイルが作られ、入力したテキストがそのファイルに保存されます。 他の例としては、おそらく今あなたが使っているスマホにはスマホのカメラで撮った写真が保存されているかと思います。この写真1枚1枚も実はファイルです。
ファイル名はおおよそ好きに付けていいのですがファイルに保存されているデータの種類に応じてファイル名の末尾に「.XXX」をつけるのが一般的です。「XXX」の部分はデータの種類によって変わり、例えば「.txt」などです。
ディレクトリ
次にディレクトリについて説明します。ディレクトリはファイルの入れ物です。フォルダと呼ばれることもあります。ファイル名同様名前を持ち、ディレクトリ名と言います。
ディレクトリは関連する複数のファイルを1つのディレクトリの中にまとめて入れて整理するのに使います。 例えば日記を書き込んだ「日記4月1日.txt」「日記4月2日.txt」というファイルがあるときに「日記」という名前のディレクトリを作ってそれらのファイルを入れます。
ディレクトリにはファイルの他に他のディレクトリを入れることもできます。なので例えば「書き物」ディレクトリに先程の「日記」ディレクトリと「雑記.txt」ファイルを入れるといったこともできます。
実際のファイル/ディレクトリ
スマホ/タブレットに保存されているファイル/ディレクトリをtermux上で見てみましょう。
lsコマンドを使うと今注目しているディレクトリ内にあるファイル/ディレクトリの一覧を見ることができます。
ls
コマンドを実行すると例えば以下のように表示され、先程作った「sample.txt」があります。
sample.txt sample2.txt
今注目しているディレクトリと言いましたが、そのことをカレントディレクトリと呼びます。そしてカレントディレクトリがどこなのかはpwdコマンドで分かります。
pwd
コマンドを実行すると「/data/data/com.termux/files/home」と表示されたかと思います。「/」はディレクトリ名の区切りなので 「data」ディレクトリの中の、「data」ディレクトリの中の、「com.termux」ディレクトリの中の、「files」ディレクトリの中の、「home」ディレクトリがカレントディレクトリになっています。
ですので先程のlsコマンドの結果表示されたのはこの「home」ディレクトリの中にあるファイル/ディレクトリの一覧だったわけです。