Androidスマホ/タブレットだけではじめるゲーム開発
実社会で使われている技術を用いた自作ゲームの作成から公開まで
と題して記事を連載してみたいと思います。
プログラミングの詳細は説明しませんが、実社会で使われている技術を用いて、自作ゲームの作成から公開までを一通り体験できます。
本連載の手順に従ってやっていけば開発環境が整うので興味を持った技術があれば他の専門書などで学習を続けられます。
では早速はじめていきます。
Androidスマホ/タブレットの準備
最低限必要なものとしては
これだけです。 中古品であれば1万円以下のものもあるかと思います。 正確にはAndroidではありませんがAmazonのFire タブレットでも大丈夫です。
Termuxのインストール
Androidスマホ/タブレットにパソコンと同様の開発環境を構築するために「Termux」というアプリをインストールします。
アプリのインストールというと通常Playストアから行いますが、現在最新のTermuxはPlayストアからはインストールできなくなっています。代わりにChromeからTermuxインストール用のAPKファイルをダウンロードし、それを使ってインストールします。
まずChromeでダウンロードしたAPKファイルを使ってアプリをインストールできるようにAndroidの設定を変更します。
Androidの「設定」から「アプリと通知」→「アプリ情報」→「Chrome」→「不明なアプリのインストール」とタップしていき「不明なアプリのインストール」画面で「この提供元のアプリを許可」をONにします。 これでChromeでダウンロードしたAPKファイルを使ってアプリをインストールできるようになりました。
そうしたらChromeを起動して「f-droid termux」というキーワードでWeb検索します。 おそらく以下のサイトが検索結果の一番目に表示されるのでこのサイトを開きます。 https://f-droid.org/en/packages/com.termux/
下の方にスクロールしていくと
「Version 0.118.0 (118) suggested Added on 2022-01-11」などとバージョン毎の説明があるので「suggested」とついているバージョンの説明の下の方にある「Download APK」のリンクをタップします。
するとAPKファイルをダウンロードするか問われるのでダウンロードします。 ダウンロードが完了すると続けてダウンロードしたAPIファイルを開くか問われるので開きます。 このメッセージをタップしそこねた場合はChromeの右上の「…」をタップしてメニューを開き「ダウンロード」をタップ、ダウンロードしたAPIファイルをタップすれば大丈夫です。 Termuxをインストールするか問われるのでインストールします。
インストールができたら「この提供元のアプリを許可」の設定は元に戻しておきましょう。
Termuxの起動と終了
Termuxを起動してみましょう。起動の仕方は他のアプリと変わりません。 真っ黒い画面に「Welcome to Termux!…」とメッセージ、そしてキーボードも表示されています。
Termuxを終了してみましょう。終了の仕方は他のアプリと異なります。 多くのアプリはAndroidのメニューボタンを押して終了などとすれば終了できますが、Termuxはそれでは終了しません。
試しにキーボードから適当に「aaaa」と文字を打ち込んで、メニューボタンから終了としたあと、ホーム画面のTermuxアイコンをタップしてみると打ち込んだ文字がそのまま残っています。
Termuxを終了するには「exit」コマンドを使います。 一旦先程打ち込んだ「aaaa」を削除して
exit
と入力し、キーボードのエンター(改行)キーを入力します。するとTermuxが終了します。
こんな風にTermuxではキーボードからコマンドを入力することで様々な操作を行います。