電子書籍をPDFファイル/ZIPファイルに変換できるWindows用アプリReader Captureに追加した機能を紹介します。 今回は範囲選択機能です。
この度、固定トリミングの範囲選択が使いやすくなりました。
…といっても、そもそも固定トリミングって何のこと? かと思いますのでそこから説明させていただきます。
Reader Capture は電子書籍リーダーのスクリーンショットを撮って保存していくわけですが 保存の際にスクリーンショットの余計な部分を取り除いて電子書籍の誌面部分だけになるようにトリミングを行うことができます。
トリミングには固定トリミングと自動トリミングがあり、両方ONにした場合はまず固定トリミングが行われ、その結果に対して自動トリミングが行われます。
固定トリミングはスクリーンショットの上下左右を指定された幅だけ切り落とします。
例えばスクリーンショットがこのような場合 左:100、右:100、上:0、下:0、と指定すると、ここから左右100ピクセル幅だけ、つまりこのオレンジ枠の部分が切り落とされます。
自動トリミングはスクリーンショットの上下左右の各辺について辺上が単一色であるかぎり切り落としていきます。
スクリーンショットがこのような場合 上辺、このオレンジ枠の領域(縦幅1ピクセル)について見てみると両端が黒で真ん中が白というように黒と白が混ざっているので上辺はこれ以上切り落としません。 左辺、このオレンジ枠の領域(横幅1ピクセル)について見てみると黒一色なので切り落とします。 このように上下左右の辺を切り落とせる辺がなくなるまで切り落とします。 結果として左右の黒い部分が切り落とされ、誌面にあたる白い部分だけが残ります。
それで、実際に電子書籍リーダーをキャプチャーするときにどんな指定にすべきかについてですが…
こんな風にフルスクリーンで誌面と余白のみであれば自動トリミングのみでOKです。
こんな風に誌面の周りに自動トリミングで取り除けなそうなものがある場合は固定トリミングもONにしておおまかにトリミングして後は自動トリミングに任せます。
あるいは、誌面がどのページも固定サイズなのであれば手動トリミングのみONにして誌面がちょうど残るように正確に上下左右のトリミング幅を指定すればOKです。
前置きが長くなりましたが、特に一番最後に出てきた正確に上下左右のトリミング幅を指定する際に便利なのが今回使いやすくなった固定トリミングの範囲選択機能です。
使い方は簡単。「範囲選択」ボタンをクリックして、始点、終点、とクリックしてやればこの範囲が残るように上下左右のトリミング幅がセットされます。
範囲選択の際にはマウスカーソルの周りが拡大表示されており、カーソルキーで位置の微調整もできるのできっちり範囲選択できます。